先日、パートナーと夕食はなんにしよっか、なんて話していた。
うーんと…冷蔵庫にはキャベツと白菜と人参があって…冷凍した鶏肉もあるから…
そんな風に私が言ってるそばでパートナーが
「ワタシのカゼ~~~」
「ワタシの~~~カゼ~~~~」
なんて言ってたが、正直私には右から左だった。
うちのパートナーは日本語が話せるわけじゃないけど、勉強中ではある。
だから時々
「ワタシの~~~~~」
「アナタの~~~~~」
なんて意味不明なオリジナル鼻歌を歌うことがしょっちゅうある。
それと同じ感じだと思って
「ワタシの~~~カゼ~~~~~」
は完璧スルーしてた。
あたしゃ夕飯を考えるのに忙しかったのよ!!
するとパートナーが
「これ、間違ってる?」
と聞いてきた。
ん?
私の風??
間違ってるって何が??
「夕食は”俺流(my style)”って言いたかったんだけど…」
俺流…?
俺流……??
……「俺流」!!!!
ようやく合点がいって思わず爆笑。
うちのパートナーは日本語が話せないけれど、日本語を読めるようになりたいと数か月前に漢字の本を入手した。
パートナーは漫画が好きなのだが、やけにマニアックな漫画が好きなのだ。
漫画好きの私でさえ知らないような、80年代とか90年代の男くさい漫画が好きで、そういったアングラな漫画は英訳されていないことがほとんど。
そんな英訳されていない漫画を読めるようになりたいと、まだ平仮名やカタカナもままならないのに漢字にも手を出したのである。
彼が入手したのは、外国人向けに漢字を解説した簡単なもの。
正直、その本でどれくらい漢字が上達するのか、期待してはいなかった。
しかしパートナーは少しずつ漢字を覚えていっている。
なぜわかるかというと、私たちはほぼ毎日、日本のテレビ番組を観ていて、その中で漢字の読みを聞いてくることが多くなったから。
なにせうちのパートナーは日本のテレビも大好きなのだ。
最初は私が一人で観ているのを横で見かけて、なんだか面白そうと
「この人、何してるの?」
「何、言ってるの?」
と尋ねてきていた。
それをその都度、説明したり一部を同時通訳していたが、そのうち一番組丸ごと通訳するようになり…他の番組も訳すようになり…いまやすっかり日本の番組を私の同時通訳で観ることが日課になってしまった。
日本のバラエティ番組を覚えた彼は、母国やイギリスのTVショーはもう物足りなくて観られなくなってしまったらしい。笑
こうして毎日のように日本のテレビ番組を観ているが、日本の番組にはテロップが多い。
これも彼の漢字学習の助けになっている。
数か月前に漢字の本を入手してからというもの、時々テロップの漢字を指差し
「これ、XX?」
と読み方を聞くことが多くなった。
我がパートナーながら、漢字まで勉強しようとしてる彼の姿には頭が下がる。
だってアルファベットで育った外国人にとって、漢字って…地獄だよねぇ?
で、ようやく話を元に戻すと、”ワタシのカゼ”!!
そういえば最近観た、グルメかなんかの番組で”ヨーロッパ風”とか”ギリシャ風”とか、立て続けに出てきたような…!!
私は彼が”風”という漢字を知っているとは思ってなかったので、
「ワタシの~~~~カゼ~~~~」
の意味が全くわかっていなかった。
だけど彼は”オレ風(で夕食を作るよ)”と言いたかったのだ!!
スルーしてた”ワタシのカゼ”に意味があったとわかって、おかしくなってしまった。
確かに”かぜ”という漢字だけど、それは”ふう”って読むんだよ~~~~!!
いやはや、日進月歩ではあるがパートナーは確実に漢字能力を伸ばしている。
だけど1つの漢字で幾通りも読み方のある日本語は難しいね。


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