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児童相談所へのお願い

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阿部慎之助さん。

もちろん巨人軍の選手だったことは存じ上げていましたが、2024年から巨人の監督になられていたんですね。

海外に住んでいると、国内のプロ野球やJリーグなんかのことには疎くなります💦

 
 
どうやら阿部さんの娘さんたちが姉妹喧嘩をしている中、仲裁に入った阿部さんに対して長女さんが反抗的だったとかで、阿部さんが暴力を振るったと。

そこで長女さんがChat GPTに尋ねたところ、児童相談所に匿名で相談できると言われ児童相談所に連絡。

長女さんはすでに18歳になっていたため、児童相談所は介入できなかった。

しかし緊急性を要すると判断した児童相談所は警察へ連絡。

駆け付けた警察が阿部さんを現行犯逮捕した、と。

 
 
 
児童相談所のしたことは間違ってはいなかったと思う。

阿部さんが現行犯逮捕されたということは、きっと長女さんは暴力を受けてすぐに児相へ連絡したのだろう。

とすると、まだ長女さんは息が切れていたかもしれないし、乱暴に扱われて泣いていたかもしれない。

長女さんの話では、本人の意向も聞かず警察に連絡されたとのことだったが、おそらく彼女の様子から緊急を要すると判断して警察に連絡した児相の対応は正しい。

だって何かあってからでは遅いのだから。

警察が駆け付けたとしても、阿部さんがすでに冷静で『単なるケンカの仲裁です』とかなんとか言っていれば、現行犯逮捕されることなどなかったはず。

逮捕されたということは、きっと冷静に話せる状態ではなく、周囲にまだ危害を加えるかもしれないと判断されたのだろう。

だから児相の対応は正しかったとは思うのだが。

 
 
 
虐待を受けている子供にとっては恐ろしい話だったんじゃないだろうか。

事件後の阿部さんの会見で読まれた娘さんの手紙の様子では、普段は親子円満そうなので大丈夫だったかもしれないが、もしこれが実際に虐待を受けている子供だったならどうだろう。

「匿名で相談できる」

そう思って連絡してみたら、警察が来てしまった。

しかも逮捕された父親はすぐに釈放されて帰宅した。

…恐ろしい以外の何物でもない。

このブログでいつか書いたかもしれないが、私も長年母親から虐待を受けてきた。

しかし誰にもそれを話したことはなかった。

学校の先生はもちろん、隣に住んでいた叔父家族、おばあちゃん、バイト先の大人、親友、彼氏…。

誰にも話したことがなかった。

誰かに話したとバレた時の復讐の方が怖かった。

そして2~3歳から続いていた虐待が、誰かに相談することで変えられるなんて思えなかった。

生まれてこの方、安心できる場所もなければ頼れる人もいない状況が当たり前だった。

私は親のお金で生きているのだから、人権などないと思っていた。

暴力や暴言はもちろんのこと、ご飯が食べられないことも日常茶飯事だった。

お腹が減って眠れなくて、母親が寝静まった夜中の2時くらいに中身が減ってもバレない粉チーズを手の平に出して食べてしのいだりした。

何週間もご飯を与えられず給食で生き延びていた私に、父親がこっそりと食費を渡し

「お母さんは子供だから、お前が大人になるんだよ」

と言ったこともあった。

だから中学を卒業してすぐにバイトを始めた。

いつでも自分でご飯が買えるように、お金が必要だった。

父親は夕食時に私がいないので食事を与えられていない事にはさすがに気付いたが、私が母親から日常的に暴力を受けていたことはきっといまだに知らない。

いつも父親のいない時や父親の寝ている間に、母親からの暴力を受けた。

私の身体には殴られすぎていまだに消えない痣がある。

父親にすら隠されているそんな暴力を、私が誰かに言ったとしたらその代償はどんなものになるか。

絶対に誰にも言えなかった。

それを

「匿名で相談できる」

そんな言葉を信じて相談してしまって、それが親にバレたりなんかしたら。

それこそ、その子にとっては命の危機になるかもしれない。

 

 

 
今はこうして『毒親』なんていう言葉も一般的になって、インターネットでも色々調べられるし、私が子供だった頃とは全然違う環境だとは思う。

それでも、もし私がこの時代に生まれていたとしても、多分相談はできない。

なぜなら子供が虐待を受けていると相談して、一時保護してもらえることはあるらしいけれど、あくまで『一時』なのだ。

その一時保護は最長二か月となっている。

申し訳ないけれど、幼少期からずっと暴力を受けて来た者が誰かに相談・告発するというのは、もう二度とその家に帰らなくても良い場合に限るかもしれない。

だから二か月なんて短すぎる。

二か月後に戻って、それからどうなるの?

その恐ろしい家で生きていかなくちゃいけない、どこにも行く場所がない、誰も守ってなんかくれない。

二か月後に家に戻されるかもしれないなんて知っていて、相談することなんてできない。

が、一時保護期間を過ぎた後、児童養護施設に入居できる可能性はあるらしい。

児童養護施設に入るのには保護者の同意が必要らしいが、暴力を受けていたり、食事を与えられていないような場合は保護者の同意なく入居できるらしい。

私の場合だったら…どうだったんだろう?

まず世間体を気にする母親の同意は得られなかっただろう。

自分のせいで母親の世間体が悪くなったなら、どれほど罵られ殴られるかわからない。

だけど痣など虐待の証拠を見せて、絶対に家に帰りたくないと言えば、私は家に帰らずに済んだのだろうか?

あの恐ろしい家に一生戻らずに済んだんだろうか?

 
 
 

すると、あるNPO団体のページでこんな文言を見つけた。

「義務教育終了後であれば、”自立援助ホーム”が利用できます。もし親が反対したとしても、自分の意思で利用することが可能です。」

なに!?

中学卒業後から『親が反対したとしても』利用できる場所があると!?!?

そんな『自立援助ホーム』について調べてみた。

…が、いくつもホームページを閲覧したが『親が反対したとしても利用できる』と明記している自立援助ホームはなかった。

書いてあったのはホームでの生活の様子や費用など。

どんな状況の子供が入居できるのか、もっと詳しく書いてくれないと、怖くて相談なんてできない。

相談してみて、入居は断られたのに相談したことだけは親にバレたりなんかしたら、それこそ最悪だ。

また私が調べたのは東京の自立援助ホームだけだけど、たいていのホームは6人程度の少人数。

入居者はもともと児童養護施設にいた人、親が死亡・失踪した人なども含まれており、当時の私のような一見普通の家庭・両親の揃っているような子供が入居できるようには思えなかった。

 
 
  
 
 
結局、未成年者が親と縁を切ることは難しい。

一、二度、親に暴力を受けてトラウマになった子供が、児相に間に入ってもらって

「あ~~、お母さんが悪かった~~そんな思いさせてごめん~~~(号泣)」

みたいなのなら良いかもしれないけど、日常的にストレス発散として暴力を振るうような親から自分を守れるのは結局自分しかいないと思ってしまう。

そしてアルコール依存の親や貧困家庭など、分かりやすく子供にとって悪い環境なのであれば支援も受けやすいだろうけれど、外から見ると普通の一般家庭なのに、という場合はこれまた難儀に思う。

でも私の時は出来なかったけど、今だったらスマホで録音なり録画なりして証拠を集めやすいから、傍から見て一般家庭っぽくてもイケたりするんだろうか?

今回の阿部さんの一件で、『児童相談所なんてところがあるんだ』と思った子供が多いのか、それとも『下手に相談なんかしたら大変なことになりそうだ』と思った子供が多いのか、どっちなんだろう。

結局私は児童相談所に相談しなかったので、どこまで助けてもらえるのかはわからない。

当時の自分を思い浮かべてみても、どうしたらあの時の自分を助けられたのか、いまだにわからない。

家庭というのはプライベートな空間で、だからこそなかなか他人が介入できないし、隠されていたら見え辛い部分。

だから児童相談所に1つお願いをするならば、ホームページなどにもっと詳しい例をいくつも挙げてほしい。

今回、いろいろな児童養護施設や自立支援ホームなどのホームページを拝見したが、どれもどんな子供・どんな場合であれば利用できるのか、大人の私でもよくわからなかった。

例えば『XXさんの場合』など、どんな子供がどんな状況でどんな解決策を見出したのか、いくつも例を挙げてほしい。

それぞれの家庭の事情は違うものだから、いくつものケースを見て自分と似たものがあって初めて自分は虐待されていると気付ける子もいるかもしれない。

親の復讐が怖くて誰にも言えないけれど、一生家に帰らなくても良い選択肢があるとわかれば相談できる子もいるかもしれない。

どんなケースであれば一時保護でどんなケースであれば児童養護施設に行けるのか、こんな場合はこんな解決策、こんな場合は相談しても親に連絡がいかない、など、もっともっと子供が詳しく知れるように多くの例を挙げてほしい。

 
 

私は40を超えた今も母親に追いかけまわされ殺されそうになる夢を見る。

母親に激しく罵られ、泣いて許しを請う夢を見る。

特に私はイギリスなんて遠くまで来て、実家には相当な年月、帰っていない。

それなのにいまだに悪夢を見る。

子供の時の体験はそれほど強烈だ。

私はこのまま親が死んでも会う気はないが、それでもこのトラウマには一生苦しめられるだろう。

だからこそ、そんな子供たちを助けてくれる児童養護施設や各関連施設のみなさんの助けはかけがえのないものだと思う。

私も子供の時に頼れる大人に出会いたかった。

子供たちを助けてくれる職員のみなさん、大変なお仕事だと思いますが、この場を借りてどうもありがとう。

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