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お金持ちの自宅訪問

US dollars 日常生活

この記事ではとある人物についての考察を書きますが、私はこの人物のことを詳しくは知りません。
私が渡英した後に有名になった人なので、日本に住んでいる方々よりもこの人物について知らない可能性があります。
この方ご本人、近しい方、ファンの方が読まれたら不快になる部分もあるかもしれません。
読まない方がいいかも!
でも所詮、「この人物のことをよく知りもしない人間が書いているブログ」なので大目に見てください!


先日、とある億万長者の社長が建設中の自宅をテレビで公開していた。

建設し始めてから実に13年が経っているのにまだ完成していない大豪邸。

普通に暮らしていたらなかなかお目にかかれないものを、テレビで公開してくれるというのはありがたい。

私は友人を自宅に招くことですら抵抗があるので、テレビで公開だなんてとんでもない。

 
玄関先には石垣が組まれている。

四国のとある場所でしか採れない、希少な石らしい。

玄関ドアは2600年前に噴火した山のふもとに埋まっていた樹齢1000年の杉。

その他にもイタリアから取り寄せた5トンの大理石を使ったキッチン。

スペインから輸入した樹齢200年のオリーブ。

モネの描いた柳から挿し木された、巨大な柳の木。

鹿児島から運ばれた樹齢400年のご神木。

職人の手作業で掘られた木製の壁。

滝壺の水の力によって、自然に削られた石を使った洗面台。

全長17メートルに及ぶワインセラー。

ソニーのLEDが壁一面に埋められたシアタールーム。

THE 大豪邸。

 
 
この社長の経歴については、なにかで読んだことがあった。

私の記憶では、中古レコード販売をしていた知り合いに頼まれて助けている内に、それが軌道に乗り、ネット販売を始めて…とにかく一代で築き上げた、というものだったが、この記事を書くにあたって調べたところ、「知り合いに頼まれて」と書いている記事は見つからなかった。

とにかく一代で上り詰めた、すごい社長だという印象はある。

今回調べたところでは、この社長は高校卒業後にバンドをやっていて、バンド活動の傍らご自身と友人3人で輸入レコード・CDの販売を始めたらしい。

そして約10年後には、この社長の大飛躍となるファッションECサイトを開設。

なんだかんだで今この社長は、資産2000億円超と言われている。

 
 
で、ご自宅公開なのだが。

確かに素晴らしい豪邸。

いたるところに社長のこだわりが詰まってる。

だけど単純に「うわーすごーい♡」とは観られない自分がいた。

最初からなにやら鼻についた。

…なんでだろう?

 


自宅に入る前から

「これは四国のXXでしか採れない、希少な石で…」

「このドアは2600年前の噴火で埋まった…」

こういった説明がちょっと粋ではない。

訪問者たちから

「この石は特別な石なんですか?」

「このドアの素材はなんですか?」

など尋ねられてからの回答であればまた見え方も違ったかもしれない。

でもこの社長は自ら

「見てください、これはxxxから取り寄せたもの」

など説明し始めてしまう。

結局はTVショー(ティービーショー)だから、そりゃ説明しなきゃつまらないのかもしれない。

でも自ら

「これはあーで、あれはこーで…」

と説明するのは、とにかく粋じゃない。

訪問者が気付かないような、細かい個所をいちいち説明してくださる。

「この厚みの石を削ってこのカーブを作った」

「この素材は船舶に使われるもので、造船所に頼んで作った」 

 
例えるならば、ちょっと値の張る細工の凝った腕時計を着けてる人がいたとして、それを「見たい」と言った時の反応が

「この針がね、XX製で~」

「留め具はXXでしか取れない希少な素材で~」

「ベルトは職人に手作業で作らせたXXで~」

と、聞いてもいないのに説明してくださる感じ。

こちらから「見たい」とは言ったものの、ちょっとお腹いっぱいになっちゃうような。

 
例えるならば。

「あ~彼女の事もっと知りたい…ねぇ、君の事、もっと教えて?」

「え、うち!?あんなーうちなー、長女やねん!だからめっちゃ厳しく育てられてー!
それなのに弟・妹たちはいつもお姉ちゃんばっか、って文句いいよるやんかー
あたしかて乙女座よ?けっこう繊細なハート持ってるっちゅうねん、傷つくっちゅうねん!
そんでな…あんでな…」

あ、もう大丈夫でーす…。

そんな印象。

 

 
そして女性の訪問者がことあるごとに

「これ、なんぼ??」

とお値段を聞く。

これもTV(ティービー)ショーですから、彼女は役割を果たしていただけなので良いのですが。

例えばキッチンに使われているイタリアから運んできた大理石。

これは2億円超とのこと。

2億円の家がすでに豪邸だろうに、キッチン台だけで2億。

こういったやり取りを観ていて気になってしまうのが、

「この社長って寄付とかしてるんだろうか?」

結局、私自身がそんなお金を持っていないから、その社長の感覚がわからないのかもしれない。

2000億超の資産を持ってる社長にとっての2億って、2000円のうちの2円みたいなものなのか?

そうだとしたら簡単なのかもな。

でも今の一般市民的な感覚から言うと、2億って宝くじ1等くらいの価値。

それで人生が変わっちゃう人がどれだけいることか。

その大理石の代わりに、ちょっと見栄えのいいキッチンを日本のメーカーで作って、その分を寄付したとしたらどれだけの人間が救われるのか?

これは多分、外国人的感覚なんだと思うけど、外国の億万長者って必ずどこかに寄付してる。

それってキリスト教やイスラム教の分け与える感覚からなんだろうと思う。

博愛精神というか、慈善事業というか。

だけど日本人には、その感覚を理解するのが少々難しい。

 
 
例えば、日本は生活保護を受けてる人に冷ややかな目を向けたりすることが多い。

「収入が少ないのはアナタの問題でしょ」

「シングルマザーになったのはアナタの個人的な失敗でしょ」

ネット上でも結構な批判を受けてるのをよく見かける。

でもイギリスで生活保護を受けてる人って堂々としてる。

もちろん恥の概念が違ったり、図々しい人が多かったりするのも一因。

だけど

「今は自分が保護を受ける側だけど、ここを切り抜けたら自分も支えるし」

という感覚で、当たり前の助け合いとして堂々としてる人も多い。

これぞ、博愛精神(なのかな?!💦)。

 
だから日本のテレビ番組も、外国から見るとちょっと感覚が変だったりする。

テレビ番組で、ゲストにクイズを出して正解したら豪華賞品!なんてのはよく見る光景。

でもある日、パートナー(外国人)に言われた。

「え、これ、視聴者にあげるんでしょ?」

「この人たち、スターじゃん、お金持ってるんでしょ?なんで視聴者にプレゼントしないの?」

「金持ちが賞品もらうの、観たがる人いるの?」

・・・ぐうの音も出ないとはこのこと。

確かに。

この人たち、お金持ってるよねぇ。

だけど日本のテレビ番組ってスターの方に気を遣いすぎて、番組に呼ぶのになにかボーナスをつけたりする。

そしてスターが賞品もらって喜んでるのを、ただただ視聴者は観てる。

おそらくキリスト教的な考えが根付いてると、お金を持っている人は持っていない人たちに分け与えないといけない、という感覚が自然なんだろうと思う。

だから外国人は日本のテレビ番組に違和感を覚えるんだと思う。

 
 
で、その社長さんの寄付についてだけど。

その社長さんがSNS上で無作為に選んだ人?それともちゃんと選んだ人?よくは覚えていないが、SNS上の人たちにお金をあげていたことは知っている。

そして月旅行へいくのにクルーを募り、100万人の中から8名を選んだことも知っている。

彼の存在はこれで世界に知られたのだと認識している。

外国人の友人たちはこの社長の名前こそ認識していなかったものの、

「日本人で月旅行にいくクレイジーなやつが一緒に行くクルーを募集してるらしいね?」

という話題は何回か振られた。

そして今回「XX社長 寄付」と調べてみたところ、いくつかの地方自治体に総額10億円のふるさと納税をしたということを知った。

これは地方自治体が社長に応募する形で、その中からいくつか選ばれたそう。

 
・・・わかりました。

この社長の自宅訪問を観ていても、どうして「わー、すごい♡」とはなれなかったのか。

一言で表すと「下品」だからです。

嫌な言い方でごめんなさい、でも「下品」という言葉が浮かんだ時、我ながら納得しました。

SNSでお金のばらまき、月旅行のクルー募集、ふるさと納税の自治体募集。

どれもお金持ちが札束をバッと空中に放り投げ、

「ほーら、拾え拾え~~~!!」

と言ってお金に群がる貧しい人たちをあざ笑っている絵とかぶるんです。

本人にはそんな意識はないのかもしれませんが、やっていることはほぼ同じに見えます。

月旅行のクルー募集は、遠くイギリスでも話題になったものの、この社長の名前まで覚える人がいないというのは、ただ単にクレイジーな出来事・クレイジーな日本人としてしか受け取られていないから。

やっていることは突飛で人を驚かせるけれど、人の心を掴むような、感動させるような行動ではないから。

 
 
なかなか見られない億万長者の家を公開してくれるのはありがたいけれど、見せ方が下品だった。

それだけこだわった新居。

何にこだわったのか、見せたい気持ちもわからなくはない。

だけどこの社長のやり方は「見せびらかす」になってしまっている。

日本の上位30名に入る億万長者の社長。

テレビを観ている99%以上の人間が社長よりお金のない人間たち。

自分より弱いものに対してさらに力を誇示するというのは、やはり格好が悪い。

この社長は自分がどう見えるか?という点が欠落しているのかもしれない。

イギリスで「月に行くクレイジーな日本人」について聞かれた時、誇らしかったか?恥ずかしかったか?

どちらかというと後者である。

同じ日本人として、やや恥ずかしかった。

バンドマンだった社長はもちろん目立ちたがりだろうし、他人と違うことをやりたい人なんだろう。

でもそれが全部悪い方向に行ってしまっている人のように見える。

一代でこれだけの財を築き上げた社長は本当にすごい。

誰もが出来ることではない。

目立ちたがりで他人と違うことをやり続けた社長だからこそ、こうして財を築き上げることができたのかもしれない。

だけど一方で、これだけの財を築き上げたのに人として尊敬されず、同胞に恥ずかしいと思わせてしまうのはやはり悲しい。

もちろんビジネス力に対して尊敬を示す人はいると思う。

でも私が言っているのは「人として」である。

倫理観がないのかなー?

倫理観の欠落と大胆な実業家っていうのは紙一重なのかな?

社長が自分で稼いだお金をどう使おうが、社長の自由。

だけど日本で上位の億万長者、そして有名人となると影響力が生まれ、やはりそこには責任が生まれる。

その責任がこの社長にはないものなのかもしれない。

いや、私が知らないだけでね、色々良いことも責任持ってやってるとは思うんですけどね!!(と一応フォロー。)

・・・でもエプスタインだとかトランプだとか、お金があっても「カッコいい人間」になれない人は結構いるのかもしれない。

他人のことをどーだこーだ考察する前に、お金も影響力もないあたしゃせめて人間力ぐらい意識しとかないとね。

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